「版権上、難しいのではないでしょうか。ブロードウェイ作品の日本版ではたとえば『RENT』が何度も上演されていますが、DVD発売などの映像化はこれまでなかったはずです。さらに元は映画作品ですからね。署名を立ち上げた発起人も、難しいことは承知の上で『せめて「こんなに願っている方々がいる」ということを示していけたら』とコメントしています。
ただ、三浦さんの所属事務所でもあるアミューズは『キンキーブーツ』に出資していて、ブロードウェイ版がトニー賞に輝いた際も『アミューズ出資ミュージカル作品』だとプレスリリースを出していました。もしかすると……ということはあるかもしれません」(芸能記者)
三浦さんの遺作シングルとなった『Night Diver』は、初週売上20.4万枚という売り上げでオリコンチャート初登場2位を記録している。『キンキーブーツ』の映像化のハードルは高そうだが、5万件もの署名が集まったのは、単純に三浦さんが全身全霊を注いだ作品が観たいということだけではなく、後世に残したいと考える人がいかに多いかも物語っている。利害を超えさまざまな人たちが協力し、実現することを願いたい。