しかし、一方で「容姿イジリをするのはさすがにリスキーだよな」「自分たちで言う分にはいいのかもしれないけど、そこでスタジオが突っ込んじゃったらセクハラになっちゃうしね」と、スタジオが沈黙してしまった事に理解を示しつつも、現在の芸能界では容姿のようなセンシティブな話題は扱いが難しいのではないかという声も少なくない状況だ。
「例えば、自分たちの頭髪状況をネタにしているトレンディエンジェルや、しゃくれた顎をトレードマークとしているアインシュタインの稲田直樹など、容姿をネタにしている芸人というのが多くいることは確かです。
しかし、オアシズの大久保佳代子が以前、“笑えないブス”とのレッテルを張られ、テレビでの露出が減ったことを明らかにして話題になったことがあったように、容姿というのは常にイジっていいのかギリギリのラインにあるものですからね。
これは容姿イジりではないのですが、昨年の1月には『ワイドナショー』(フジテレビ系)のMCを務めるダウンタウン・松本人志が、当時HKT48のメンバーであった指原莉乃に対して『お得意の体を使ってなんとかするとか……』という発言を行い、炎上する事態となりました。
こういう女性差別ともとれるような発言というのは、“イジり”であったとしてもしにくくなっている現状から、今回スタジオが凍り付く事態になってしまったのかもしれません」(芸能ライター)
かつてはコント『爆裂お父さん』の中で、AKB48の元メンバー・渡辺麻友の顔を踏んで炎上したことのある加藤ですら、コメントをすることができなかった今回の騒動。イジりであっても女性の容姿にコメントすることは危険、という意識が芸能界の中に根付きつつあるという事なのかもしれない。