しかし、番組で「消去法的な選挙に意味があるのか」と問いかけ、投票に行かなかったとの判断を公に示すこと自体、ひとつの政治的主張だと言え、検察庁法改正案の際に話した自身のスタンスとの食い違いがあるのではと指摘されている。
松本の発言によって選挙に対して消極的になる層が生じたとしたら、それは結局「ファンを引っ張り込む」ことになってはいないだろうか。
そもそも、『ワイドナショー』には2016年に安部首相が出演。過去に松本は番組で、憲法改正の必要性について語ったこともあり、現政権と近い政治的スタンスを見せることが多い。松本としては、“マッチョ”な意見をあえて物申したつもりかもしれないが、その曖昧な姿勢は今後も物議を醸すことになりそうだ。
（文＝相川ナロウ）
