ブラッド・ピット、日本のマスク文化を称えた昨年の発言が注目 「なぜ他の国でやらないのか」

編集部
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 人気ハリウッド俳優のブラッド・ピットが過去に日本で話した内容が、今になってアメリカを中心に海外で注目されている。

 今年2月には、レオナルド・ディカプリオとの共演作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でアカデミー賞の助演男優賞に輝き、30年以上にわたるキャリアにおいて初のオスカー獲得となったことも話題になったブラッド。注目されているのは、昨年9月、主演映画『アド・アストラ』のためにプロモーション来日した際に、メディア向け記者会見で日本のマスク文化について語った内容だ。

 インタビュー中、取材陣の中にマスクを着用している人が何人かいることを発見したブラッドは、日本のマスク文化についての“気づき”について話し出した。日本の空港に着いた時に多くの日本人がマスクを着けていたことに驚いたというブラッドは、最初こそ「ちょっと病的」に感じたそうだが、「風邪をうつさないようにするために着けているのだとわかり、とても思いやりのある行動だと思ったんです」と、後に理解できたと説明。

 さらに、「なぜ世界の他の国々では……、我々はやらないのかと思ったんです」と続け、他人への配慮のためにマスクを着けるという習慣がもっと世界に広まるべきだと話していたのだ。この記者会見の模様はYouTubeなどで公開されていることから、新型コロナ禍の今、この発言が注目されたようだ。

 WHOは、新型コロナ感染拡大を防止するため、「感染が広がっている地域の公共の場でのマスク着用を推奨する」としている。しかし、1日あたりの新型コロナウイルスの感染者が5万人を超えるなど深刻化しているアメリカでは、元々マスクを着用する習慣がなかった上、20州近くで公共の場でのマスク着用を義務付けたものの、この要請に反発する人も少なくない。5月にはミシガン州のディスカウント店で、買い物客にマスク着用を求めるよう注意した警備員が銃で撃たれ、死亡するという事件も起こった。

 トランプ大統領も公の場でマスクを着用することはほとんどなく、“反対派”と見られていたが、感染者数の急増を受けてか、今月1日には米FOXビジネスのインタビューで「マスクには大賛成」と方針を転換。全米での義務化は必要ないとしているものの、トランプ大統領の“転向”により、公共の場ではマスクを着けるべきという考えがさらに広まることが期待される。ブラッドの昨年の発言が今になって注目されたのも、新型コロナのさらなる感染拡大に対する危機感が強まり、マスク着用に対する意識が変化している表れなのかもしれない。

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