女優の二階堂ふみが、犬猫などの悪質な繁殖・販売業者への対策として導入が検討されている「数値規制」について言及。その問題提起に多くの動物好きや著名人らが賛同し、大きな反響を呼んでいる。
「数値規制」は、悪質な繁殖業者やペットショップへ行政指導を行う基準として、施設の設備、飼育ケージのサイズ、親の生涯繁殖回数の上限などの具体的な数値を定めるもの。
この問題に対し、二階堂は29日付の自身のInstagramで言及。「我が家のゾイは繁殖犬でした」とジャックラッセルテリアの愛犬・ゾイが繁殖業者の元にいたことを明かし、続けて「痩せ細り、歯はボロボロで、怯えてました。どんな場所にいたの?沢山赤ちゃんを産んだの?」と引き取った当時の惨状を回顧した。
二階堂は「ゾイと暮らし始めて、劣悪な環境で生きる子達がより身近な存在になりました」とも語り、今回の問題提起につながったと説明している。
「数値規制」の具体的な内容は環境省を中心に議論が進められているが、現在検討されている案のなかには飼育ケージのサイズが十分とは思えないものがあるようで、それに二階堂は「キャリーケースより狭そう」「身動きも取れません」「決まってしまうと次回の改正まで、彼らを苦しめ続けてしまいます」などと抗議。
さらに、二階堂は「目を向けられないような残酷な現実が沢山あります。ペットショップに並ぶ子犬や子猫はどこから来たのか」「知ること。考えること。そしてアクションを起こすこと」などと呼びかけ、環境省の動物愛護管理室への投書や意見メールなどで「声」を上げてほしいと訴えている。