「ゲス極」落選確実で今年の「紅白」“バンド枠”の行方!!
編集部

芸能評論家の三杉武氏は語る。 「『紅白』というと、一昔前は演歌勢が存在感を放っていましたが、近年は将来を見据えて若い世代の視聴者層の獲得を狙うNHKがアイドルや若者たちに人気のあるバンドを率先して出場させている傾向にあります。今年も人気バンドが初出場を果たすことになるでしょう」 実際、昨年は「ゲスの極み乙女。」と「BUMP OF CHICKEN」が、一昨年は「SEKAI NO OWARI」が初出場を果たした。 今年は「ゲスの極み乙女。」が、ボーカルの川谷絵音による不倫騒動やデート中の未成年者の飲酒騒動で世間を騒がせたことで活動自粛を発表しており、「『ゲス極』の空いた枠に加えて、昨年は初出場ながら中継で出場した『BUMP OF CHICKEN』の連続出場が微妙なだけに複数のバンドが初出場を決める可能性もある」(スポーツ紙デスク)という。 となると、気になるのはその顔触れだが、音楽誌の編集者はこう予測する。 「正直な話、今年は大ブレークを果たしたと言えるほどのバンドは思いつかないのですが、本命は大ヒット映画『君の名は。』の主題歌が話題の『RADWIMPS』、対抗は『BLUE ENCOUNT』、穴は『水曜日のカンパネラ』、[Alexandros]あたりではないでしょうか。『水曜日のカンパネラ』はヒップホップユニットなのですが、NHKサイドからすると“バンド枠”扱いと言っていいでしょう」 「RADWIMPS」は2001年に結成されて2003年にファーストシングルとアルバムをリリース。
ライブを中心にコツコツと活動を続けて根強いファンを獲得し、2012年に発売したライブDVD&Blu-ray『絶体延命』で、男性アーティスト史上2組目となる、週間DVDランキングとBDランキングのそれぞれの総合部門で初登場首位を獲得した。
現在、ヒット中のアニメ映画『君の名は。』の音楽を手掛けて、4曲の主題歌などが収録されたサウンドトラックの売り上げは22万枚を突破するヒット作にとなっている。 「ボーカル&ギターの野田洋次郎はソロプロジェクトも行い、発売したエッセイ集もヒット。昨年公開の映画『トイレのピエタ』で俳優デビューして主演も務めて、複数の映画賞で新人賞を受賞するなど、存在感を放っています」(同音楽誌編集者)