『27時間テレビ』中止で『24時間テレビ』はどうする? 「企画ほとんど無理じゃないか」

編集部

 フジテレビ系『FNS27時間テレビ』の今年の放送が中止となることが5月25日、明らかになった。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、安全管理を踏まえての決断だという。34年目にして初の放送中止となったわけだ。コロナ禍の現状、大規模番組のために多数のタレントやアナウンサー、スタッフが集合し、スタジオ収録や番組ロケなどを行うことは、感染リスクと考慮すると不可能に近い状況だろう。関係者も苦渋の決断だったことがうかがえるが……。フジテレビ側は実は「ほっとしているのでは」という意見もある。

「2017年からは3年連続でビートたけしさんが総合司会、関ジャニ∞の村上信五さんがサポート役でしたが、いずれも高視聴率には至らず、昨年に至っては全時間帯平均5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と歴代最低を記録。しかも、ほとんどが収録ということで『やる意味がない』『時代錯誤』という意見は多く、『番組存続の危機』は以前から叫ばれていました。そんな中、フジテレビとしても『今年は無理にやる必要はない』と判断したのではないでしょうか。緊急事態宣言は解除されましたが、感染拡大の第2波がいつ訪れるかわからない状況ではどうしようもないですね」(メディアライター)

 一方、現状「もうひとつの長時間番組」は、現状放送予定だ。

「日本テレビ系列の『24時間テレビ「愛は地球を救う」』は現状、放送予定です。日テレの小杉善信社長は3月下旬の記者会見で『どういう形になろうが、必ずやろうと考えております』と話しています。チャリティ番組の使命とも思っているようですね。

同番組がチャリティ番組としてどうなのか云々は別として、例年のような『24時間テレビ』の番組スタイルで制作・放送するのはほぼ不可能ではないかという意見は多いです。障がい者や障がい者施設を芸能人たちが訪れる企画や、観衆が殺到する24時間マラソンを含め、屋外でのアクティビティの企画も多いですが、それらも難しいでしょう。観客を集めた日本武道館での開催も不可能でしょうし……すでに放送に向けて動いていたものもたくさんあるでしょうが、このままでは『24時間、埋まらないのでは』という懸念も浮上しています」(同上)

 それでも『24時間テレビ』は放送するのだろうか。今後の展開に注目したい。

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