音楽不況の中で“限定ライブ”が流行っている理由

編集部
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  音楽業界が不況にあえぐ中、近年目立つコンサート形態の一つが性別や年齢層などで客層を絞る“限定ライブ”だ。

  限定ライブといえば、昔からファンクラブ会員向けの限定ライブや限定コンサート、ファンミーティングなどは行われていたが、最近では男性限定ライブや女性限定ライブ、10代限定ライブなどその内容は多様化している。

  一昨年には福山雅治が自身初の男性限定ライブを「福山☆冬の大感謝祭」の一環として、神奈川・パシフィコ横浜で開催して話題になったが、長渕剛が女性限定のアコースティック・ライブツアーを行ったり、「嵐」が、日本テレビの番組企画ながら男性ファン限定のライブイベントを行ったり、「ももいろクローバーZ」が女性ファン限定ライブを行ったりしている。

  また、GACKTは水着着用限定ライブや重ね着限定ライブなど、一風変わった限定ライブを開催して話題を集めている。

  一昔前に比べると、人気アーティストですらコンサートの動員に苦戦しているこの御時世にあって、何故あえて客層を絞る限定ライブが開催されているのか?

  レコード会社社員はこう語る。

「あえて限定条件を設けることで、黙っていても普段ライブに来てくれるようなコアなファンだけでなく、ライトなファンにもチケットをとりやすい状況を作り、ライブを観てもらう機会を作って全体的なファン層を拡大する狙いがあると思います。人気アーティストの場合、ライブには行ってみたいけど、なかなかチケットが取れないというファンも多いですしね」

  こうした戦略の一方で、アーティストサイドのメリットもあるようだ。

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