ボビー容疑者逮捕対応以外にも? テレ東の「差し替え力」が話題

編集部

 タレントのボビー・オロゴン容疑者が、自宅で妻に暴行したとして5月16日に逮捕された。

 同日夜の番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)に同容疑者が出演していたが、冒頭に「この放送は2020年4月26日に収録したものです」のテロップが表示されそのまま放送された。

 18日に放送される『YOUは何しに日本へ?』(同)のナレーションは、パックンマックンのパックンに変更することが17日に明らかになった。同容疑者は、番組が13年にレギュラー放送化される前のパイロット版のころからのメインナレーターだった。今回、実質的に2日程度で番組内容を変更したテレビ東京。その緊急事態への対応力に注目が集まっている。

「テレビ東京は番組制作費が少ないため、ロケ番組が主体になっています。ナレーションやBGMは本編とは別の素材のため、急きょ差し替えることができたのでしょう。これがスタジオ収録番組となると、編集を最初からやり直さなければいけません。2019年6月に雨上がり決死隊の宮迫博之の闇営業問題が発覚した直後の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で、画面を巨大なワイプで区切って処理するなど強引な編集が行われたことはよく知られています」(業界関係者)

 テレ東は先月も「神対応」と呼べる「差し替え力」を発揮している。4月7日に緊急事態宣言が発令されると、18時ごろに行われた安倍晋三首相の記者会見を池上彰の解説付きで放送。会見が終わるとすぐに『ありえへん∞世界』スペシャルの放送に戻った。この対応にネット上では「ものすごいスピードで池上さんを呼び寄せるのはすごい」「テレ東が特番組むなら本当に『緊急事態』なのかも」といった声が上がるのだった。

 テレ東は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、社員の出社率を2割以下に抑えて通常放送を行う試みを続けている。もともとあった低予算を逆手に取る創意工夫をこらした番組制作への評価に加え、少ない社員による臨機応変な対応力も見せたテレビ東京は、ある意味で最強のテレビ局なのかもしれない。
(文=相川ナロウ)

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