「彼女のSNSの特徴は、ほかの女性芸能人のように画像や動画がメインではなく、あくまで文章が中心にあること。一つ一つの投稿にエッセイや掌編小説のような味わいがあります。ネット上でも『天然、計算どちらでもスゴイ』『日本語であって日本語でない』とハマっている人も多い。
文体が持つ強烈な個性は出版業界からも注目されており、4月には料理レシピ本『カレンの台所』（サンクチュアリ出版）を上梓。料理本には必要なはずの分量の記載がなく、彼女の“感覚”で手順が説明されているんですが、“もはやレシピ文学だ”とウケ、発売1カ月経たず10万部を突破しました。彼女は朝日新聞社が運営するウェブサイト『好書好日』で、文学の名作タイトルから自由に文章を綴る連載『滝沢カレンの物語の一歩先へ』を2018年から続けていますが、今後、文章の仕事のオファーはさらに増えていく気がします」（前出・同）
『さんま御殿』での鮮烈なデビューから5年。今年は文筆業はじめ、新境地での活躍にも期待したい。
（文＝相川ナロウ）
