新型コロナウイルスの影響で自粛ムードの日本。巣ごもり生活を送る人が増える中、動画配信サービスの利用者も増加するのは必然か。特に「Netflix」は、オリジナルコンテンツの充実度もあって人気だ。
「Netflixは米国に本社がある、世界市場をターゲットにした巨大資本の企業のため、製作費も日本のテレビ業界の常識から逸脱したものになっている。同社オリジナルのドラマ、ドキュメンタリー、映画作品のクオリティの高さは定評があり、コロナ効果でユーザーがさらに増えることが予想されます。最近では『優秀なテレビ局員や制作会社社員の引き抜き』も行われるなど、さまざまな面で『テレビへの浸食』が進んでいる印象です。テレビと比較して、コンテンツの自由度が極めて高い面も魅力ですね」（業界紙記者）
薬物不祥事の影響で、現状テレビ出演が難しいピエール瀧も、Netflixのオリジナルドラマ『全裸監督』の続編への出演が決定するなど、日本の地上波テレビとは別の番組制作基準を設けるなど、企業CMに頼らないビジネスモデルの強みと米国企業らしい合理性を感じさせる。
そんなNetflixで最近、視聴数でデイリーランキング「ワン・ツー」を飾っているのが、韓国ドラマだ。
「『愛の不時着』と『梨泰院クラス』です。どちらも母国で人気のドラマでしたが、Netflixでの配信スタート後は常にランキングの上位です。大ブレイク中のアニメ『鬼滅の刃』より上というのだから驚きです。どちらもメリハリがきいて、非常に見やすく胸キュン要素あり。特に中高年の女性に人気とのことです」（同）
Netflix×韓国ドラマ。地上波テレビが“ほぼ休業状態”のコロナ禍では、最強の映像コンテンツになっているのかもしれない。
