再放送に突入する『サザエさん』、幻の三谷幸喜作品の登場に期待?

編集部

 国民的人気アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)が新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、新作の制作を継続することが困難な状況から5月17日から当面の間、再放送となる。

 アニメ『サザエさん』は1969年にスタートし、昨年、放送開始50周年を迎えた。過去には1975年にオイルショックの影響で約1ヶ月間、再放送が行われた。これまでの放送回数は2500回以上、約8000話ほどあるため作品のチョイスには困らなさそうだ。さらに、あの人気脚本・演出家による幻の作品の再放送にも期待がかかる。

「三谷幸喜ですね。彼は『古畑任三郎』『王様のレストラン』など90年代フジテレビの人気ドラマの脚本を多く手がけていますが、新人時代の1985年に『サザエさん』の脚本を4本担当しています。しかし、タラちゃんが筋肉増強剤を使ってムキムキになりオリンピックに登場する夢を見るストーリーを書いたところ、プロデューサーから『君はサザエさんの心がわかっていない』と激怒され脚本を目の前でビリビリに破られ、そのまま降板させられてしまったとか……」(芸能ライター)

 ただ、三谷はその後1994年の舞台『音楽劇 サザエさん』の脚本を手がけ、翌95年には再演されている。94年の舞台は音楽を松任谷正隆、サザエを榊原郁恵、カツオを久本雅美が務める豪華タッグが話題になった。さらに、2010年の観月ありさによる実写版『サザエさん』第2弾(フジテレビ系)には隣人の伊佐坂先生役で出演し、ハゲヅラに丸メガネのコミカルな姿で注目を集めた。

 三谷は2022年放送予定のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で脚本を務めるが、1月に行われた発表会見で登場人物の関係を『サザエさん』に例える場面も。北条政子をサザエ、政子の弟の義時をカツオに見立て、2人が協力し波平を追いやるも、権力を求めるカツオが最終的にタラちゃんを葬るストーリーと説明した。件のプロデューサーが耳にすれば、またもや激怒されそうな例えだ。

『サザエさん』とは浅からぬ縁がある三谷。これを機に幻の作品の放送を望む声は多そうだ。
(文=相川ナロウ)

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