漫画『ワンパンマン』のハリウッド実写映画化にネット沸くも「過去にはあの悲劇が…」

編集部

 日本の漫画『ワンパンマン』(原作:ONE/作画:村田雄介)がハリウッドで実写映画化されることが分かり、ネットを中心に大きな話題になっている。『ワンパンマン』は、集英社のヤングジャンプ編集部が運営する無料Webマンガサイト「となりのヤングジャンプ」で連載中の漫画で、これまで二度のアニメ化も果たしている。人気作品のハリウッド挑戦は、成功するのだろうか……。

 ギャグ系アクション漫画である「ワンパンマン」は、最強のヒーロー・サイタマがどんな敵もパンチ1発(ワンパン)で倒してしまうというストーリーだ。苦戦せずに敵を倒す圧倒的な強さがアメコミのヒーローのようで、本場でも人気になるという読みがあるのかもしれない。

 これまでも数々の日本の作品が海を渡り、実写映画として世に送り出されてきた。近年ではゲーム『ポケットモンスター』を原作とした、2019年5月に公開された映画『名探偵ピカチュウ』が記憶に新しい。可愛らしいピカチュウが“おっさん”のように喋る姿が反響を呼び、興行収入は日本国内だけで30億円を超え、全世界では4億3600万ドル以上の人気作品となった。

 他にもライトノベル『All You Need Is Kill』(著:桜坂洋/集英社)を原作とした『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(トム・クルーズ主演/2014年公開)や、漫画『攻殻機動隊』(著:士郎正宗/講談社)が原作の『ゴースト・イン・ザ・シェル』(スカーレット・ヨハンソン主演/2017年公開)などがある。どちらも「アクションシーンの迫力がすごい」「原作への愛を感じる」と、原作ファンからも好評だ。

 一方で失敗例としては、2009年に公開された映画『DRAGONBALL EVOLUTION』を挙げざるを得ない。主人公の孫悟空をはじめ、原作漫画『ドラゴンボール』(著:鳥山明/集英社)から大きく改変されたキャラクター設定が公開前から“悪い意味で”話題に。公開後も映画を観た原作ファンの酷評であふれた。しまいには原作者の鳥山明から「『たぶんダメだろうな』と予想していたら本当にダメだった」と後に語られるほど散々な出来だった。

『ワンパンマン』の実写化は制作の決定が発表されただけで、出演者や公開時期などはまだ明らかにされていない。だが、すでにネット上では主人公のキャスティング予想などで盛り上がりを見せており、注目度の高さがうかがえる。ファンの期待を裏切ることなく映画を成功に導くことができるか。続報が待たれる。

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