長州力の自由すぎるTwitterは天然か、計算か? SNSを「プロレス化」した圧倒的な人間力

編集部

 正直、単に意図を伝えるだけならもっと直接的で分かりやすい表現があるはずだ。だが、長州は分かりやすさよりも「記憶に残るフレーズ」を意識的に選んできたのである。「天然ボケ」なんてとんでもない。コピーライターの糸井重里氏が「もし長州力が電通に入っていたら大成功を収めていた」と絶賛したこともあるほど、言語能力に秀でたレスラーだったのだ。

 つまり、長州のTwitterでの一連の天然発言も話題になることを見越した「計算ずく」と見ることもできる。

 先日には、長州と深い因縁のある元格闘家の前田日明が、蝶野正洋のYouTubeで「プロレスラーほど周囲からどう見られているかを意識している人間はいない」と発言。その上で、長州のTwitterについて「あんなもん役者(演技)! 500%役者だよ。よく言うぜ」「役者やのう、このオッサンは」とズバリ評した。

 前田によると、初めての世界に飛び込む時には“つかみ”として「バカを装う」ことが有効。「こいつは何をするか分からない(プロレス用語でいうトンパチ)」と思わせ、周囲を圧倒するのだという。この手法に則って、長州は「何も分からないフリ」をしながらTwitterユーザーたちを自分のペースに巻き込んだとも考えられそうだ。

 また、ネット上では長州の投稿の発信元に「Twitter Web App」と「Twitter for Android」の2種類があると指摘されている。あからさまな「ツッコミ待ち」の投稿はブラウザから書き込まれたことを示す「Twitter Web App」であることが多く、一部では「スタッフが書いているのでは」と疑う声もある。

 だが、その真相を追求するような声はほとんど皆無。「ツッコミは無粋」「面白ければいい」という意見が多く、流行り廃りの激しいネット世界においても、その人気はまったく陰りを見せていない。まさに、長州はTwitterを虚と実が入り混じった「プロレス」の世界にしてしまったのだ。そうなれば長州が輝かないわけがない。

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