俳優の鈴木亮平が全米デビューする。ニュースサイト「NEWSポストセブン」（小学館）は4月12日、そう報じた。
鈴木が出演するのは、日本の裏社会を舞台としたドラマ『トウキョウ・バイス』。日本人のハリウッド進出のパイオニア的存在でもある渡辺謙が出演し製作総指揮も務める作品だ。近年多くの日本人俳優がハリウッドに挑戦しているものの、そのほとんどが輝きを放つことはできていない。はたして鈴木は、このドラマを足がかりにハリウッドでスターとなることができるだろうか。
鈴木の出演する『トウキョウ・バイス』は、アメリカ人ジャーナリストが日本の裏社会に迫った同名の著書を原作としたドラマ。2020年5月にサービスを開始するストリーミングサービス・HBO Max内で配信される。ドラマ内で鈴木は、主人公と対立する暴力団幹部を演じるという。ハリウッド俳優と並んでも見劣りしない恵まれた体格だけでなく、東京外国語大学英語専攻を卒業し英検1級も所持する英語力も駆使して、アメリカでのデビュー作とは思えぬ存在感を放ってくれるだろう。
日本人俳優のハリウッド進出は、2003年の映画『ラストサムライ』で渡辺や真田広之が切り拓いていったといっても過言ではない。近年も小栗旬や竹内涼真、綾野剛といった人気の実力派俳優が次々と海を渡っている。だが彼らはまだブレイクしているとは言い難く、渡米後すぐに活躍するのは至難の業と言えるだろう。
そのハードルのひとつとなっているのは、ハリウッド俳優特有の肉体改造かもしれない。ハリウッドでは役柄に合わせて大幅な増量・減量を行うことも少なくない。そのため体型の維持を重視する日本人俳優は使いどころが難しく、出演のチャンスを逃している可能性もある。その点で言えば、体重を増減させたり筋肉をつけたりと役作りのための肉体改造の経験が豊富な鈴木はまさにうってつけだ。
今回の大抜擢で、鈴木は世界をよく知る渡辺のもとでハリウッド進出の第一歩を踏み出すこととなった。撮影を通して渡辺からさまざまなノウハウを学び、世界的な俳優として大きく成長してもらいたい。日本から世界へと飛躍する鈴木の勇姿に、全世界が注目している。
