武豊、落語、人生戦略… 編集部おすすめ「ジシュクの読書」3冊

編集部

(1)『ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語』(サンマーク出版)

故・立川談志の弟子にして、ワコール社員でもあった立川談慶の著書。「芝浜」「時そば」「初天神」など古典落語をベースに、落語の日本文化における重要性や、そのユーモアが、一見関係なさそうなビジネスや人間関係にどう活かされるのかを記した書籍。

落語をある程度知っている人ならスムーズに楽しめるし、落語を知らなくても「これから楽しむ方法」を分かりやすく書かれている。日本の文化の歴史やビジネス的発想にもつながる幅のある書籍だ。読む人それぞれで楽しみ方が変わる良著といえる。

(2)『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(東洋経済)

ロンドン・ビジネススクールの教授で人材・組織に関する世界的権威であるリンダ・グラットンのベストセラー書籍(2016年初版)。長寿化が進む現代社会において、これまでの「教育・仕事・引退後」の3ステージの人生設計を変えなければならないことを提言。そしてその戦略を詳細に記している。

コロナウィルス騒動によって「仕事や人生」について改めて考えた人も多いに違いない。この困難を乗り切ることも大切だが、特に若年層は長く続く人生をどう切り抜けていくかも考えていかなくてはいけない。本著のロジカルな視点は、一つの指針となるのではないだろうか。

(3)『誰も書かなかった 武豊 決断』(徳間書店)

JRA通算4000勝以上を誇る武豊騎手の騎手人生を、親交の深い作家・島田明宏氏が書籍化。競馬への愛、勝利への渇望、「馬・道具・人」へのこだわり、挫折と復活など、独自の勝利哲学とその強さの秘密を紐解いていく。

コロナウィルス騒動の渦中にあって、今や大規模イベント・スポーツにおける「唯一の希望」といえる競馬。騎手会長でもある武豊騎手は「このご時世の貴重な娯楽となるように」と自身の日記でも記している。重要度を増す競馬界のレジェンドを知る入門編として最適な一冊だ。

 独断と偏見だが、3冊を紹介させていただいた。いずれも誰でも読みやすい内容だ。外出できない時間を動画視聴で潰すだけでなく、これを機に読書でも知的体験をしてみるのも一興ではないだろうか。

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