NHKが、同局の連続テレビ小説『エール』、大河ドラマ『麒麟がくる』の収録を当面見合わせることを発表した。
新型コロナウィルス騒動が収束するどころかますます深刻度が増しているだけに、テレビ局がこうした動きになるのも必然か。
民放でもすでに『半沢直樹』(TBS系)の放送延期も発表されている。NHKの見合わせは4月12日までとのことで、以降は状況に応じてのようだが、現時点で放送に影響はない見込みだという。ちなみに「両ドラマ番組の関係者に、感染の疑いのある人は出ていない」とNHKは伝えている。
額面通り受け取れば、視聴者としては安堵、といえるかもしれないが、12日以降、コロナウィルスが収束しているかどうかは誰にもわからず、さらに危険な事態になってしまう可能性も否定はできないのが現実だ。
「収録見合わせの判断をするのも難しいですが『収録再開』を決めるのもまた、さらに難しいですよね。NHK職員がコロナウィルスの専門家というわけではないでしょうし、医師なども交え、慎重に判断をしていくことになると思います。
世間からは『当面NHKはニュースだけやってればいい』『あまり使ってない再放送をたくさんして』『ドラマどころじゃないよな』と、無理に撮影してほしくないという意見も多いですね」(記者)
娯楽は平和あってこそのもの。思わぬ形で世界的な危機が訪れた今、何よりも優先させるべきは安全である。