新キャラ開拓に成功?
3月29日の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)で放送された「実録!三四郎・小宮ロングインタビュー」が話題だ。
この企画は、芸人を24時間拘束し、ひたすらインタビューを重ねていくものである。先週の放送では生い立ちが語られ、幼少期のいじめ体験や、のちに相方となる相田周二との出会い、高校1年時に母親が急死し、厭世観から勉強をしなくなり留年したエピソードなどが語られた。
「完結編」となる今回の放送では、芸人デビュー後の人生が主に語られた。途中、行きつけの居酒屋で後輩芸人を連れ立ってお酒の入った食事をし、その後に女性インタビュアーとホテルのバーでもお酒が入ると、だんだんと小宮の本性が現れ始める。
酔いと眠気が合わさって、小宮の体力は限界に。男性インタビュアーから「残り9時間です」と伝えられた小宮は、休憩はないのかと怒り始め、「無能なスタッフがやってんの」「無能なスタッフほど長回しする」と暴言を連発した。
さらに、ソファから立ち上がり「携帯電話を見せてくれ」と収録を実質的にボイコットすると、スタッフが出てきてなだめようとする。だが、その相手にも「あなたの地位は?」「権力あるんですか?」「誰かに言われて出てきたんでしょ?」と詰め寄る。これにはVTR明けのダウンタウンの松本人志にも「あれイヤやったわ」とダメ出しされていた。
小宮といえば、滑舌の悪いポンコツないじられキャラといったポジションで売れてきた。ただ実際はお坊ちゃんであり、番組内のインタビューでも「品の良さ」「プライドの高さ」を強調していた。今回のような本性の悪い部分を押し出せば、新キャラ開拓といった可能性もありそうだ。
(文=相川ナロウ)