東京オリンピック・パラリンピックの延期が決まり、長時間中継を予定していたテレビ局は編成の見直しを迫られている。オリンピック関連番組も含め放送を取りやめが決定。今夏の五輪関連番組がぶっ飛び、穴が空いた放送枠をどう埋めるのか頭を悩ませている。キー局関係者は、こう明かす。
「大急ぎで五輪番組の差し替えを進めています。期間中に休止予定だったレギュラー番組を急遽、通常通り放送することも考えていますが、それだけでは枠は埋まりません。尺を食える特番をいくつか入れなければいけません。五輪期間を見据え4月クール、7月クールのドラマは話数を調整していましたが、これからストーリーを伸ばし脚本を変え、話数を増やすことを考えていますよ」(キー局関係者)
代替番組が増えることで若手芸人の出番は増えるという。
「勢いのある第7世代と言われる芸人は重宝されそうです。大勢出してもギャラは安く、バラエティーでコントやガヤをやらせれば、尺を使えます。老舗のお笑い芸能事務所はそういった事態を見越して、延期が決まる直前から、所属タレントの売り込み営業をテレビ局に仕掛けていて、ここ数日は激しさを増してきています。
またドラマ『テセウスの船』に出演した『霜降り明星』のせいやや『恋はつづくよどこまでも』に出演した『ミキ』の昴生も好評だったことから、バラエティーだけでなくドラマ班へも各事務所は営業をかけています。バラエティー、ドラマに第7世代の露出がふえますよ」(同)
空前の「ポスト五輪番組特需」が生まれ、芸人第7世代にとっては、皮肉にもチャンスとなそうだ。