半沢直樹「放送前から崖っぷち」? 計4時間もの大型総集編放送は、制作陣の爆死不安のあらわれか

編集部

 放送開始前の酷評に対しても「やられたらやり返す」ことはできるだろうか。

 2013年に一大ブームを巻き起こした人気ドラマ『半沢直樹』(TBS)の新たなシリーズが、4月から放送開始となる。その新作ドラマに先駆け、TBSでは2夜にわたってこれまでの特別総集編が放送されるという。だが前作からすでに7年の月日が経過。ドラマ放送当時には「倍返しだ!」などエネルギッシュな印象の強かった主演・堺雅人も、現在ではCMで妻と娘の尻に敷かれる夫など、“頼りない”役どころのイメージが定着し始めているタイミングだ。ドラマ直前の総集編でかつてのファンを呼び戻そうとしているのも、長過ぎるブランクによる制作陣の自信の無さのあらわれなのだろうか。

 来月19日の新作スタートを前に、5・12日と2日間にわたり2013年に放送された『半沢直樹』の総集編が放送される。放送時間も21時から2時間ずつ前編・後編を放送するなど、日曜のゴールデンタイムを使った豪華な番宣だ。また今年1月にも、スピンオフドラマ『半沢直樹Ⅱ エピソードゼロ』(TBS)を放送。吉沢亮と今田美桜を主役に迎え、7年前を知らない若い世代など新たなファン層の掘り起こしを狙った。

『半沢直樹』といえば、前作では放送するたびに注目度が増していき、最終回では関東地区で平均視聴率42.2%という驚異的な数字を記録した空前のヒット作だ。主人公・半沢直樹の決め台詞でもある「倍返し」は、新語・流行語大賞で年間大賞も受賞した。だが7年というブランクによって、かつての視聴者も堺を見ても半沢のイメージはすっかり抜けきっているに違いない。事実、1月3日に放送された『エピソードゼロ』は6.4%。深夜帯の放送視聴率としては優秀だが、前作放送時の熱量を考えると物足りない結果となった。

 今になっての新作に、「いまさら続編て。確実にコケるだろ」「みんな微妙に年食って続編かぁ」など、ネット上も冷めた目が少なくない。中には「総集編じゃあらすじをなぞるだけで作品の雰囲気を伝えきれないでしょう?」といったTBSの“総集編作戦”に疑問を呈す声もあがった。一方で「コードブルーも同じくらいブランクあったんだっけ?」と、2010年の2作目放送からブランクがありながら、2017年に放送された3作目もヒットした『コード・ブルー』(フジテレビ)を引き合いに出し、期待を寄せる意見も飛び出した。

 放送終了直後から続編への期待の声も大きかった『半沢直樹』だったが、各種メディアでは「続編が作られないこと」に対する様々な憶測も飛んでいた。やっとこぎつけた新作放送だが、ドラマは成功を果たせるのか。あるいは不安が的中してしまうのか。その結果に注目していきたい。

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