【連載23】イケメン俳優がナイスバディのグラビアアイドル口説いていた! 音声さんはテレビ界のCIA!!

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  「ピンマイク」はワイヤレスであるため、送信機によって電波を飛ばしている。
  この送信機は、マイクと同じように出演者の体(※通常は腰の辺り)に装着されているのだが、電源がついているため、それをOFFにしておかないと、本番であろうが、なかろうが演者がしゃべった声は拾われ、その内容は音声さんにはもちろん、サブ(=調整室)にも筒抜けなのである。

  ちょうど、カメラのテープチェンジで収録がいったん止まった時、Cは隣の席のHの耳元で、「この後、用事ある?」とささやき、口説いていたというのだ。

  C本人は、誰にも気付かれていないと思っただろうが、そうは問屋ならぬ“テレビ屋”が卸さない。
  声という証拠を、“音声さん”はガッチリとその耳に収めていたのだ。

  妻子あるCだが、Hの“愛人フェロモン”にすっかりやられてしまったのか、はたまた欲求不満だったのか、いずれにせよ脇の甘い失態だった。

  「ピンマイク」は万能であるが、こうしたちょっとしたミスがタレントをピンチに陥らせる。
 
  過去には、やはり送信機の電源がONの状態で、収録の合間にトイレに行ってしまったため、アレをもよおす音を聞かれてしまったタレントが何人もいる。
  トイレで“音入れ”した音は、聞くほうも聞かれる方もたまったものではないだろうが…。

本日の日直：現役放送作家（業界歴13年）

・「チーム・スパイス」とは… メディアで活躍している、ディレクター、放送作家、アシスタントプロデューサー、スタイリスト、ヘアメイクなど数名で構成されている、謎の酒好きテレビ業界人集団。西麻布、三軒茶屋界隈などで、夜な夜な業界話に花を咲かせている。