エイベックスが無料配信決定も「需要なし」?令和世代に平成の歌姫は受け入れられるのか

編集部

 エイベックスは3日、自社が管理するYouTube公式チャンネル「avexチャンネル」で、「浜崎あゆみ」や「TRF」、「AAA」ら所属アーティストのライブ映像約100本を期間限定で無料公開することを発表した。期間は5日から31日まで、通常は有料で販売しているコンテンツをavexチャンネルで順次無料公開している。

 国内での新型コロナウイルスの感染拡大により、多くのコンサートやライブ、イベントの開催自粛が続き、政府からは不要不急の外出は控えるよう呼びかけがなされ、全国の小中学校・高校は一斉休校になるなど、未だかつてない緊急事態となっている。

 そんななか、エイベックス・エンタテインメント株式会社 レーベル事業本部 執行役員本部長・猪野丈也氏は「音楽や映像は、ひとりでも、自宅でも楽しめるエンタテインメントです。ライブやイベントの中止等で、残念がっている方も多いと思います。そんな方々に、アーティストのライブ映像で、少しでも励みになったり、元気になってもらえたらと思います」とコメント、 エンタテイメント会社として人々が日々を少しでも楽しめるように、エンタメの提供を決めたという。

 無料公開されるのは浜崎あゆみやTRF、倖田來未、AAAなどのライブ映像。エイベックスを代表する豪華アーティストらだ。ファンにとっては嬉しいニュースだったに違いない。ただここで少し気になったのは、学校が休みになっている若い世代に、彼らがどれだけ支持されているのか、というところ。

 エイベックスと言えばあゆ、と言われたほどかつて絶大な人気を誇った平成の歌姫、浜崎あゆみ。90年代を席巻した小室ファミリーの一員・TRF、2011年に「羊水腐る」の失言で多くのファン離れを招いた倖田來未。いずれもファンの年齢層は、彼女らの全盛期に10〜20代だった、今の30〜40代が多いのではないだろうか。かろうじて今年の12月31日に活動休止を宣言しているAAAは若い世代から支持されているため、需要があるかもしれないが。

 全盛期を過ぎたかつての歌姫たちが、一斉休校で学校に行けない生徒たちに、果たしてどれだけ受け入れられるのか。無料公開に踏み切ったエイベックスの試みは、エンタメの提供を大義名分の裏には、新しいファン層の獲得に繋げたいという思惑も、もしかしたらあるのかもしれない。

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