バカリズム「やはり天才?」まったく何も起こらない新ジャンル映画が高評価!高い洞察力と笑いのセンスがすごい

編集部

 お笑い芸人のバカリズムが、“銀行勤めのOL”になりきって綴ったブログを実写化した連続ドラマ「架空OL日記」の劇場版が、2月末から全国の映画館で公開されている。バカリズムは脚本のほか、ドラマに引き続き主演も務めている。

 2017年に放送されたドラマは、第55回ギャラクシー奨励賞、第36回向田邦子賞を獲得。銀行で働くごくありふれた女性たちの日常を淡々とユーモラスに描いている同作だが、基本的に“まったく何も起こらない”というのがこの作品の軸。ドラマに続き、メガホンをとることになった住田監督も「撮影に入る前に升野さん(バカリズム)と相談して。この作品のよさは派手じゃないことにあるから、映画版もそうなることを望んでいました」と話している。

 原作のブログ「架空升野日記」を読んでも分かることだが、作風は本当に淡々と、ゆるい日常を綴ったものだ。お笑い芸人ではあるが、笑わせてこようとするコメディやギャグではないところが、また好感を持てる一因なのかもしれない。こうした“日常系”の作品は、下手をすれば抑揚がなくおもしろみに欠けることもあるが、この作品は一味違う。

 ネット上では「さすがはバカリズム。飽きるどころか、あっという間でした」「何も起こらなくても面白い。 何もかもが絶妙に好きな世界観」「はらはらドキドキのドラマ的な展開もなく、ロマンチックの欠けらも無い。それでも月曜日がやってくる生活にわかるーわかるーの連続でした」など、“OLあるある”満載のシュールでどこか温かな世界観に、魅了される人が続出しているようだ。

 脚本家としては2011年から活動の幅を広げてきたバカリズムだが、日々の生活に潜んだささやかな笑いや共感を織り込んだ作品作りは、鋭い洞察力がなければできないもの。その才能の鱗片は、バカリズムが日々更新するTwitterや芸風などからも垣間見える。

 お笑いの世界とはまた違った角度で、脚本家・バカリズムが送る世界観は、世間を楽しませてくれそうだ。

バカリズム「やはり天才?」まったく何も起こらない新ジャンル映画が高評価!高い洞察力と笑いのセンスがすごいのページです。エンタMEGAは、エンタメの最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!