「ニセ佐野元春」「大量のパン」爆笑問題、元フォーク、桶田敬太郎の渾身のボケをふりかえる

編集部

 3日深夜放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)において、48歳で亡くなっていたと報じられた元フォークダンスDE成子坂の桶田敬太郎さんの思い出が語られた。爆笑問題の2人はすでに昨年末に桶田さんの死を知っていたという。桶田さんは10年以上、がんで闘病していた。

 桶田さんは、相方であった村田渚さんも2006年に35歳で亡くなっている。フォークダンスDE成子坂は人気絶頂期だった1999年に解散している。理由はコンビ間の方向性の違いであり桶田さんは音楽活動を志向していた。これには田中裕二が「興味を持ったらとことんそっちに行くんだけど、冷めちゃったら次に行っちゃう」ストイックな性格を紹介していた。

 爆笑問題とフォークダンスDE成子坂は各種ライブでたびたび共演し、日本青年館で行われたライブではネタのほかに各コンビがフリーテーマの企画を用意した。その時、桶田さんが考えた企画は、コンビがミュージシャンの佐野元春と対談するものだった。田中は佐野の大ファンであり、同じ日本青年館でライブも観ていた。期待して待っていたところ、取り巻きを連れたサングラスの人物がやって来た。だが佐野は普段テレビに出ず、インタビューの機会も少ないため、本人かどうかの判別が付きにくい。これには太田光も「よくわかんないやつが来たんだよね。似てるっちゃ似てるけど。違うでしょと言いにくい」とツッコんでいた。

 いざ、会場に登場するも自称佐野元春はボソボソと喋るだけである。この時点で佐野ファンの田中は偽物だと気づき「どこでネタバラシをするんだろう」と思っていたが、何もないままトークショーは終わり、代表曲『Someday』をカラオケで熱唱するも「ド下手」だった。それでもネタバラシはなされず、太田光も「そのまま終わったんだぜ、ひどいよ」とふりかえっていた。

 桶田さんは、こうした突拍子のないボケが好きなようだ。プライベートで2組が食事に行った時には、席を外したと思うと、両脇に大量のパンを抱えて戻ってきた。隣のパン屋で買えるだけのパンを買い「普段、爆笑問題さんにはお世話になっているので」と渡そうとしたという。

「人を食った奴なんだ」と太田が振り返っていた通り、桶田さんの笑いへのストイックな姿勢がうかがえるエピソードであろう。(文=相川ナロウ)

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