ロンドンブーツ1号2号の田村亮が、4月に『ロンドンハーツ』（テレビ朝日系）で地上波に復帰する。
亮は昨年6月に闇営業への参加問題を受けて芸能活動を謹慎していたが1月に芸能活動の再開を発表し、相方の田村淳とトークライブを開催し、先月27日にはインターネット番組『ロンドンハーツAbema特別編』（AbemaTV）へ出演していた。
1月の復帰から段階を踏み、番組改編期である4月にスムーズに古巣の冠レギュラー番組へ復帰を果たす、ベストな流れを描いたと言えるだろう。そこには、個人事務所である「株式会社LONDONBOOTS」を立ち上げるなどタレントの枠を越えてビジネスマンとしての才覚も現しつつある淳の名手腕もありそうだ。
亮のスムーズな復帰に比して、前途多難なのが雨上がり決死隊の宮迫博之である。宮迫も亮に同じくテレビ朝日系で『アメトーーク!』（同）のレギュラーを持っていたが、現在まで復帰はかなっていない。謹慎発表後は、宮迫出演分を全面的にカットしての放送となり、出演芸人の顔のアップやワイプがあふれる画面は「サイコムービーのよう」とも評された。
現在、『アメトーーク!』は宮迫の相方である蛍原徹と、東野幸治らのサブMC的なゲスト芸人をまじえて進行している。番組の打ち切りは明言されておらず、2月20日には他局の番組を取り上げた「ザ・ノンフィクション大好き芸人」がオンエアされるなど攻めた企画も話題となった。番組自体は好調だと言える。
それでも宮迫の復帰は「亮より後」となることはほぼ間違いない。さらに『アメトーーク!』は観客を入れての観覧型公開収録番組であるが、こちらも新型コロナウイルスの蔓延で対応を迫られていると言える。宮迫の復帰話が具体化するのは当分先の話になりそうだ。（文＝相川ナロウ）
