伊集院光が語る、地下お笑い芸人の過酷な事情

編集部

 24日深夜放送の『伊集院光深夜の馬鹿力』(TBSラジオ系)において、インディーズなお笑いライブの過酷な事情が語られた。

 これらのライブは、ライブハウスに出演するバンドマン同様に「チケットノルマ」が課せられる。ただ、チケットを買ったとしても客が実際に来るとは限らず、場合によっては一人も来ないこともある。当然ながら当日券の客も来ない場合は0人となり、ライブが成立しない。そうなると客が内容を見て「金返せ」と言い出すのではなく、出演者である芸人が主催者に「金を返せ」となる。

 これを起こさないために主催者が呼びかけて一人でも客を呼ぶといった攻防が繰り広げられているという。客が1人でも来たならば最初の5分で帰られてもライブは成立するためだ。オーソドックスなパターンでは知り合いを呼ぶものがあるだろうが、このほかにも「ジモティ的なやつに『タダでライブ見ませんか』みたいなのを出したり」するという。

 このほか、バーでお酒を飲みながらお笑いライブを見ましょうといったスタイルの場合は「経営者が表に出て『タダ酒飲んで良いから入っていい』『勝手におしゃべりしている奴がいるけど気にしないで飲んで』と」強引に呼び込むこともあるのだとか。

 さらにバイきんぐなどが所属するソニーのお笑い事務所、SMA NEET Projectでは小さいながらも自前の劇場を持っている。お笑いライブの場合は客が来るが、トークライブの動員は芳しくない。それでも事務所からは「お客さんがいなくても練習しろ」と指示があり「年に1~2回、客が0人なのにライブが進行していることがある。そこに遅れて来た人のビビり方がすごい。いきなり8人くらいがライブをやっている」と話し笑いを誘っていた。

 客が数人のライブ話はよく聞くが、0人の世界もあるようだ。(文=相川ナロウ)

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