余談だが、笑いをこらえなければならない本番中に一番笑いをこらえきれなかったのは、監督だったという証言が多数挙がっているらしい。
給食時に市原演じる甘利田が、メガネを外していざ実食というシーンも「食べるときだけ外せば?」という岩淵プロデューサーの一言によって、あの甘利田の実食時メガネを外すというスタイルが生み出されたのである。「メガネをかけているのは、甘利田にとって仮の姿。いわば変装なんです。本気になるのは給食を前にしたときだけ。メガネを外すというワンモーションで、仮の姿から本物の素の甘利田へと入れ替わるタイミングを垣間見ることができるんです」と脚本の永森は振り返る。
ドラマのストーリーで欠かせないのが、甘利田の永遠のライバル・神野ゴウ。ゴウを演じた佐藤は「給食時の甘利田先生の行動に、生徒たちは真面目に歌っているのに、先生のあの踊りが視界に絶対入ってくるんです。必死に笑うのを我慢していましたが、どうしても笑ってしまい NG を出すこともありました。特に劇場版での給食のシーンのポーズに、最初見たときは“えええ!!!”と驚きました。他の子もみんな大爆笑していました」と本音をポロリ。