「局側としても、この部分をカットしたいという以降はあったんじゃないでしょうか。しかし、男女が交互に歌うという企画上、宮田さんが謳ったこの曲をカットすると、もう一つ曲をカットするなど、さらに不自然な点が増えてしまう事になりますからね。そのため、苦肉の策としてこうした処置を取ったんでしょう。まあ、近頃は色々なことでクレームが来ますから、しょうがない面はあるんでしょうが、ちょっとやりすぎな気もしちゃいますよね。
こうした問題は他の曲でも起こっていて、高田純次さんの出演する『じゅん散歩』(テレビ朝日系)でも、槇原さんが出演を機に作成し、テーマソングとしていた『一歩一会』を、ビートルズの『ヒア・カム・ザ・サン』に差し替えたことで話題を呼びました。個人的には、薬物問題で逮捕された槇原さんの曲の代わりに、大麻やLSDをやりまくっていたと公言し、1980年の来日公演の際にもメンバーであるポール・マッカートニーが大麻所持で逮捕されているビートルズの曲を使うのは、ちょっと理解に苦しむ部分はありますけど…(笑)」(テレビ局勤務)
歌に罪はないのは確かだが、テレビ局や視聴者はどうしても歌い手のイメージからは逃れられないということだろうか。こうした“封印”問題が起こるのは、作り手だけの問題ではないという事かもしれない。