「ガキ使」トーク1年ぶり復活も、ネタ切れ感満載?

編集部

 9日放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)において2ショットトークが1年ぶりに復活した。「ガキ使」はもともと30分まるまるダウンタウンがフリートークを行う番組として始まるも、徐々にフェードアウト。2018年に8年ぶりに復活し話題となっていた。

「ガキ使」トークの特徴は、事前打ち合わせ一切なしの完全アドリブな点に特徴がある。90年代には視聴者からの質問ハガキに、松本が即興で答えるコーナーも存在した。1年ぶりに復活した名物コーナーながら、ネタ切れの印象を視聴者に与えてしまったのは確かだろう。

 番組では冒頭に、前説を務めたライセンスの藤原一裕のトークの構成についてダメ出しを行ったほか、最近加齢のためにトイレが近いといった話から、松本が新幹線のグリーン車車内で遭遇した珍客の話へと移った。その客はグリーン車に乗るのが珍しいのか、前の前のテーブルを広げてペットボトルのお茶を置いた。さらに大きな荷物を座席の下に置き、大きなビニール袋も座席の取っ手にぶら下げて、完全武装のバリケードが築かれ「トイレが近い」松本が難儀したといった話である。よく展開が練られているが「すべらない話」ならば、ボツとなりそうな話だ。今回のトークは小ネタの連続といった内容であった。

 さらにトークの後半部には、昨年度の『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)に出場し、準優勝を果たしたかまいたちが登場し、ダウンタウンに芸人として人生相談を行う企画が行われた。こちらも松本が陣内智則と不定期に行っている『芸人ドキュメンタリー:下がり上がり』(フジテレビ系)を彷彿とさせる企画であり、新規性はない。

 何よりコアなファンからすれば物足りないのは、毒気のなさだろう。かつての「ガキ使」トークでは、松本が気に入らない一般人や芸能人に対する毒を吐きまくっていた。すでに大物芸人となった松本にとってはそうしたキャラは封印せざるを得ないのが実情だろう。ネットには観客の笑い声の大きさや、わざとらしさなどを指摘する声もあり、無理やり面白くしている印象は拭えない。

 往年のキレはもう見られないのだろうか。(文=相川ナロウ)

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