松本人志「宮迫博之に苦言」20年前の逆転成功体験の再現ならず?

編集部

 2日放送の『ワイドナショー』において、YouTuberとして活動を再開した雨上がり決死隊の宮迫博之に対し、ダウンタウンの松本が苦言を呈した。

 松本は「今回のやり方に関してはちょっとどうなのとは言いました」と苦言を呈したと述べている。宮迫は復帰プランに関してナインティナインの岡村隆史をはじめ周囲の芸人に相談していたようだが、先輩芸人である松本にも行っていたようだ。

 今回の動きに関しては宮迫の個人プレーが目立ったと言える。吉本興業の上層部に対し発言力を持つ松本の機嫌を損ねてしまったのは、宮迫にとって大きな誤算と言えるかもしれない。宮迫としては、約20年前の逆転成功体験の再来を考えていたのではないだろうか。

 これは1999年に雨上がり決死隊が『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)へ出演したエピソードである。当時の雨上がりは東京進出を果たしていたものの、仕事はほとんどなかった。どん底状態にあった宮迫は自殺を考えるほどだったという。「ガキ使」へのオファーは、大きなチャンスであるものの、プレッシャーでもあった。本来の内容は雨上がりがダウンタウンほか出演者たちのゲームを仕切り、先輩たちへの失礼な態度に山崎邦正(現・月亭方正)がマジギレをするものであった。

 だが、宮迫は事前の打ち合わせを無視して、収録中から松本や浜田を次々とドツキ回す。何が起こったかと、スタッフはピリピリとしたムードであったという。もしダウンタウンがマジギレをした場合、宮迫は芸人を辞める覚悟だった。ただ、ダウンタウンは笑い、さらに番組も高視聴率を記録する。この番組を見たテレビ関係者から仕事のオファーが殺到し、翌2000年には雨上がりが躍進するきっかけとなった『エブナイ』(フジテレビ系)もスタートする。あえて踏み込んだ一歩が、雨上がりを変えたのだ。

 今回のYouTuberデビューも宮迫的には「ガキ使」同様のイチかバチかの賭けだったのではないだろうか。ただ、現在までの反応を見る限り良い方向に転んでいないのは確かなようだ。(文=相川ナロウ)

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