プロ野球ファンにとって「球春到来」と親しまれる2月1日が訪れ、セ・パ12球団の春季キャンプがいっせいに開幕した。
オリンピックイヤーとなる2020年。野球日本代表に加え、東京五輪開催による日程変更など、例年とは異なるシーズンを迎えようとしているプロ野球界。
キャンプ初日から存在感を放つ球団はどこかと楽しみにしていたが、季節外れの“打ち上げ花火”を上げたのが阪神タイガースの新4番に期待されるジャスティン・ボーアだった。
土曜日とあって沖縄・宜野座に詰めかけた大勢のタイガースファンから「おおっ」と、どよめきが上がった。昼食時間を利用して行われるランチ特打で、打席に入ったボーア。軽く振ったように見えるバットから放たれた打球は、外野フェンスを軽々と飛び越え、球場奥の林に消えた。
ボール拾いに参加していたスタッフが一歩も動けない特大弾。メジャー通算92本塁打のパワーを見せつけられた一発に、気の早い阪神ファンからは「(今度こそ本物の)バースの再来!」という声も……わずか数分後にはTwitterのトレンドに「ボーア」が刻まれるなど、ネット上でも圧倒的な“パワー”を見せつけた。
「軽く振ったように見えて、あの飛距離ですからね。150mくらいは行ったかもしれません。本拠地の甲子園だったとしても、スタンド上段近くまで届いていたんじゃないでしょうか。毎年キャンプを見ていますが、なかなか見られない特大弾でした。
この日は54スイングで14本の柵越え。キャンプ初日であそこまで振れるのは、ボーア選手がちゃんと調整してきた証拠。まだ未知数なのは当然ですが、性格的にも楽しみな選手ですね」(記者)