月収30万円届かずのミルクボーイ、芸人の年収は意外と少ない?

編集部

『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)で下馬評を覆し、優勝を果たしたミルクボーイの「角刈りのツッコミ」である内海崇が、3月に予定していた一般人女性との結婚を順延すると発表した。結婚の条件として「3ヶ月連続で月収30万円越え」を掲げるも、1月の給料が届かなかったためだという。

 もちろんこれは『M-1』が12月22日に行われており、その後に舞い込んだ大量の仕事が反映されていないためである。芸人は会社員とは異なり、会社を媒介として一つ一つの仕事を単発で受けていくフリーランスのクリエイターのような立場にある。仕事のギャランティの支払いは2ヶ月後、3ヶ月後といった場合も少なくない。

 ミルクボーイは『M-1』で優勝したとはいえ、芸歴10年以上であり、それなりのキャリアがある。月収30万円は少ないのか、多いのかといった議論が分かれるところだろう。

「月収30万円というと、多いように見えますが、芸人は会社員のようにボーナスがありません。保険や年金の支払いもこの中から行います。会社員の場合は手取りが20万円でも、そうした税金や支払いの処理はなされており、なおかつほとんどの場合ボーナス支給がありますからね。芸人の場合は単純に月収に12ヶ月をかけたものが年収となります」(業界関係者)

 そうなると、月収30万円だとしても、年収ならば360万円ほどである。一人で生活していく分には問題がないだろうが、家庭を持っている場合は厳しい金額だと言えるだろう。さらに芸人は、芸人同士の飲み会も頻繁にあり、吉本興業の場合は、売れているいないに関わらず「先輩が後輩に奢る」のが基本ルール。出費も一般人に比べて多そうだ。

 芸人として満足に食っていくには、月収30万円あたりが最低ラインと言えるかもしれない。(文=相川ナロウ)

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