「そこで(トライを)獲っていれば、チームとして自信をつけていけた」
そんな松島の言葉も空しく、ビデオ判定の結果はノックオン(フィールド内でボールを落としてしまう反則)。トライが決まるどころか、一転相手ボールになってしまったのだ。
「あれは珍しいというか、サントリーにとっては痛すぎるプレーでした。リー選手はドフリーでしたし、99%サントリーのトライだと思っていました。神戸製鋼の選手も諦めていたんですが、まさかあんなことになるとは……」(記者)
逆に、九死に一生を得て息を吹き返したのが神戸製鋼だ。結局、試合は前半の内に神戸製鋼が逆転。意気消沈のサントリーも最後まであらがったが、そのままゲームを決めてしまった。35-29と点差は6点差、試合を観た誰もが「あのトライが決まっていれば……」と思ったに違いない。