26日、ラグビー・トップリーグ神戸製鋼VSサントリーは35-29で神戸製鋼が勝利。サントリーは「幻のトライ」で今季2敗目を喫した。
「そこで流れが結構変わったのはあると思う……」
この日も26000人が詰めかけたノエビアスタジアム神戸。試合後、思わず頭を抱えたのはサントリー所属の19年W杯日本代表FB松島幸太朗だ。
7-3とリードした前半15分。集団から抜け出した松島が、一気に敵陣奥深くへ切り込んでいく。相手選手が迫ったところで、サイド際をフリーで併走しているWTBのテビタ・リーへパス。ここまでは完璧だった。
目の前に相手はおらず独走するリー。これでトライとコンバージョンを決めれば一気に14-3。インゴールが目前に迫り、リーはトライへ大きくジャンプした。試合はサントリーの勝利に大きく近づくはずだった。
しかし――、目測を誤ったのか。それとも思ったほどジャンプできなかったのか。ライン手前で“トライ”してしまったリー。しかも、その衝撃でボールを手放してしまった。ボールはそのままラインを超えたのだが……。