木村拓哉「結局キムタク」役作りは完璧なのに…今回も“キムタクドラマ”脱却ならず

編集部

 俳優の木村拓哉が主演を務めるフジテレビのスペシャルドラマ「教場」の前編が4日に放送された。警察学校が舞台となるこのドラマで冷酷無比な教官の風間公親を演じた木村は、役作りで白髪・義眼姿に。原作を忠実に再現したリアルな作りこみに、視聴者からは「キムタクじゃないみたい」「再現度たか!」と反響が上がり、俳優としての新境地を見せた。

 本人も役に入り込み、白髪・義眼姿なこともあり、撮影現場では「どこにいるのかわからない」とまで言われていたようだ。しかし、セリフを発すると、やはり“キムタク”。声や独特な喋り方によって、どうしても風間教官ではなく木村が喋っているように感じてしまう。丹念な役作りも空しく、今回の作品もまた“キムタクドラマ”となってしまったようだ。

「平成ドラマはキムタクなしでは語れない」と言っても過言ではないほど、数々の作品で主演を務めた木村。出演するドラマの多くを高視聴率に導いた彼だが、一方で視聴者から「何を演じてもキムタク」と言われていることも事実である。彼自身のキャラクターが強すぎて、役より木村本人が前に出てしまっているのだ。視聴率がとれているから結果オーライではあるが、俳優としては複雑な心境だろう。

 SMAPを解散し、ソロタレントとして活躍するようになってから3年の時が経った。解散後もジャニーズ事務所に所属し、映画やドラマ、バラエティなどで活躍し続けているが、彼も今年で48歳を迎える。目前に控えたシニア俳優業界において、彼は“キムタク”として生き残れるのだろうか。

 本作において心なしかセリフが少なかったように思えるのも、もしかすると制作側が“キムタクドラマ”にならないよう考慮した策だったのかもしれない。平成の高視聴率男は、令和でどんな活躍を見せてくれるのだろうか。

 彼の今後に注目したい。

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