伊集院光『M-1』エントリー数に「バランスがおかしい」とツッコミ

編集部

 23日深夜放送の『伊集院光深夜の馬鹿力』(TBSラジオ系)において、22日に放送されミルクボーイが優勝した『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)のエントリー数が、5040組と史上最多となった事情について語られた。

 伊集院光は「世の中にお笑いの人が1万人もいるの、どう考えてもおかしいよね。バランスがおかしいよ、産業自体の」と鋭いツッコミを入れていた。『M-1』はプロばかりでなく、アマチュアでもエントリー可能である。さらに、準決勝に残った四千頭身のようなトリオ芸人もいる。そのため、1万人以上のお笑い芸人、ならびに志望者がいることになる。

 伊集院は「(お笑いは)すごいきちんと働いている人の潤滑油的存在なんだから」と話し、人数が少なくても良いのではと提案した。お笑い芸人はほとんどがアルバイト生活を余儀なくされているが、そもそも「人数が多すぎる」事情もありそうだ。

 さらに番組では若手芸人を取り巻く過酷な事情も取り上げられた。『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)はネタ見せが厳しく、常連組の人間は1回でOKとなるが、新人がネタを見せる場合は5回ほど繰り返し練り上げていくという。伊集院は「5回見た結果、出られない人も当然いるわけ。そうするとお台場のフジテレビだから、ゆりかもめの値段がバカにならない」と、裏事情を語った。

 テレビ番組のオーディションは、最初の段階では交通費は当然ながら出ないだろう。お台場にあるフジテレビは、ほかのテレビ局に比べて交通費の負担は大きそうだ。

 今回の『M-1』は、ほぼ無名芸人だったミルクボーイが優勝を果たした。仕事が殺到しており、まさに「M-1ドリーム」を体現したとも言えるだろう。厳しいながらも結果を出せば報われるのがお笑いの世界なのかもしれない。(文=相川ナロウ)

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