『M-1』優勝ミルクボーイに見る非NSC生の強み

編集部

 22日放送の『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)においてミルクボーイが優勝を果たした。ミルクボーイは芸人間での評価は高いながらも、なかなか日の目を見ず、「M-1」が今年テレビで初めて漫才を披露する場であったようだ。

 ミルクボーイは、2007年結成、翌08年にオーディションを受けて吉本興業入りを果たしている。芸人養成所であるNSCならば大阪校27期生扱いとなる。ただ本人たちの自覚としては28-30期生扱いのようだ。28期にはアインシュタインの稲田直樹、すゑひろがりず、29期生ならば見取り図、金属バット、30期ならば尼神インターなどがおり、黄金メンバーがそろう。

 ミルクボーイの優勝により、あらためて非NSC生の強みが知られるようになったと言えるだろう。

「吉本興業は芸人を目指す場合、芸人養成所であるNSCを経由するのが一般的ですが、関西のbaseよしもとではオーディションを経て入った人間が少なくありません。昨年度、大会史上最年少の優勝を果たした霜降り明星も、ともに高校生版『M-1』のハイスクールマンザイで別々のコンビで頭角を現し、粗品がせいやを誘う形でコンビを結成しています。粗品が先にピン芸人として吉本興業にオーディション入を果たしているため芸歴の扱いは難しいのですが、大阪33期扱いとなっています」(放送作家)

「M-1」では、NSC出身者でない芸人の活躍が目立つ。かつての「M-1」常連であり、2010年度の第10回大会優勝者の笑い飯はアマチュア活動を経てオーディションで吉本入りを果たしている。

 ミルクボーイも霜降り明星に同じくハイスクールマンザイを経て、大阪芸術大学の落語研究会でアマチュアとして活動していた。NSC出身ではない芸人にはこれからも注目が集まりそうだ。(文=相川ナロウ)

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