19日深夜放送の『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)において、人気番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の裏話が語られた。この日の放送前には「グルメチキンレースゴチになります」の新メンバーに、相方の矢部浩之が3年ぶりに復帰すると発表された。
さらにこの番組は当初はナイナイではなく、雨上がり決死隊がやる予定だったとも暴露された。「ぐるナイ」の前番組は、吉本興業の若手芸人による『吉本印天然素材』が放送されていた。
ここで台頭したナイナイによる番組が1994年4月から始まったのだ。これはナイナイに内々に打診され、「天素」の打ち上げでお偉いさんが「またこのメンバーで番組ができたらいいですね」と述べているのを、翌週から自分たちの番組が始まるのを知っていたナイナイは冷めた目で聞いていたという。
岡村は「一番ギクシャクしたのは(新番組が始まって)『お前知っていたんか?』」と言われた時であると話し「『ぐるぐる雨上がり決死隊』になるはずだったからね」と語った。
実際、当時もっとも勢いがあったのは雨上がりであり『めちゃ×2イケてるっ!』(フジテレビ系)のメンバーが多く出演した『新しい波』への出演オファーが「フジテレビさんから吉本興業に電話があった時に、ナインティなんとか、雨上がりちゃいますの?、ナインティナインでよろしいんですか?」といったやりとりもあったようだ。雨上がりもかなり落ち込んでいたようだ。
ナイナイは90年代に人気芸人となっていくが、対する雨上がり決死隊は長い間、くすぶりの時間が長かったといえる。まさに命運を分けた一瞬とも言えるだろう。(文=相川ナロウ)