今年も、クリスマスイブが近づいてきた。
街のイルミネーションがクリスマスムードを盛り上がるばかり――それは11年前のこの時季も同じであった。08年のクリスマスイブ、元タレントの飯島愛さんが、都内のマンションで遺体となって発見された。
飯島さんは、渋谷インフォスタワーの自室で亡くなっているのを発見された。死亡推定日は、12月17日前後。室内の暖房がつけられたままであったこともあり、遺体はすでに腐乱していたという。36歳という若すぎる死、しかも孤独死といってもいい悲しい最期に、芸能界・テレビ界は悲しみ一色となった。
大人向け女優からタレントに転身し、誰からも愛されるキャラクター、頭の回転の速さでお茶の間の人気者になった飯島さんだったが、07年3月いっぱいで芸能界を引退していた。
「引退の理由は、表向きは持病の腎盂炎の悪化による仕事への意欲の喪失と語られていましたが、引退直前に飯島さんのレギュラー番組『金スマ』（TBS系）にゲスト出演した霊能者の木村藤子の霊視によって、健康問題が理由ではないと明言されると、飯島さんはそれが図星であることを認めるようなリアクションを見せていたこともあり、引退の真相をめぐっては様々な憶測が飛び交いました」（芸能記者）
その多くは飯島さんが、さまざまな事件や犯罪に関与していたことを前提としたトンデモ陰謀説で、とても信ぴょう性を感じさせるものではなかったが、飯島さんのあまりにショッキングな死をきっかけに、改めて謎に包まれた引退劇と不可解な突然死を関連付けた様々な憶測記事が飛び交うようになった。
