『いだてん』最終話に俳優出演のクドカン、北野映画にも出演?

編集部

 15日放送のNHK大河ドラマ『いだてん:東京オリムピック噺』に、脚本を担当したクドカンこと宮藤官九郎が俳優として出演し話題となっている。

 宮藤は小泉今日子演ずる古今亭志ん生の長女、美津子を乗せるタクシードライバーとして出演した。古今亭志ん生はビートたけしが演じ、物語全編にわたってナレーションを務めた。

 クドカンは脚本家として活躍しているが、俳優としてもいくつかの作品に出演している。宮藤は松尾スズキ主宰の劇団「大人計画」出身である。当初は作家志望で演出助手として裏方であったものの、小さい劇団のため舞台にも出演していた。さらに新人時代には、ビートたけしが北野武名義で監督した「北野映画」への出演経験もある。

「1996年公開の『キッズ・リターン』ですね。この映画は、安藤政信と金子賢が出演し、落ちこぼれ高校生がボクシングと暴力団の世界でトップを目指すも挫折してゆくさまを描いたものです。安藤の新人デビュー作として知られ、さらにたけしが1994年に起こし瀕死の重傷を追ったバイク事故からの復帰作であり、『3-4×10月』『ソナチネ』など死のモチーフが多かったこれまでの作品に対し、初めて『生』を見つめた作品として話題となりました」(業界関係者)

 この作品で宮藤は、金子演じるマサルからカツアゲをされ殴られる高校生役として出演している。色白ひ弱キャラの高校生はなかなハマり役だった。当時の宮藤は無名の新人劇団員ともいえるが、そんな彼が20年以上あとに、当のビートたけしと脚本とナレーションという立場で共演するとは思わなかったのではないだろうか。

『いだてん』は当初から視聴率は伸び悩み、年間平均視聴率は8.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区平均)と史上最低作となってしまったが、クドカン本人にとっては思い入れの強い作品なのではないだろうか。(文=相川ナロウ)

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