10日に放送された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)において、芸能事務所を訪問する企画が放送された。ずんの飯尾和樹の案内で紹介された浅井企画のアナログかつ、ホワイトな社風が話題となっている。
浅井企画は小規模な事務所であり、受付は電話で呼び出す方式であった。これを飯尾は「ローカルのビジネスホテル形式」と話し、笑いを誘っていた。このほか、マネージャーをはじめ社員の出勤状況は押す方式のタイムカードで管理されている。マネージャーとタレントの行動はホワイトボードに手書きであり、出演タレントの登場する新聞や雑誌記事などもアナログでスクラップされているという。
もちろん時代に合わせてスキャンしたデジカル化もなされているが、アナログな手段も捨ててはいない。テレビ局ほか各媒体に営業をかけるためのタレント紹介のチラシもあるようだ。
さらに売れた芸人には社長からゴルフセットが贈られるという。飯尾の場合は、公私共に世話になっている関根勤から贈られた。タレントを大事にする姿勢がうかがえるだろう。番組では欽ちゃんこと萩本欽一の一番弟子で知られる車だん吉が描く所属芸人の顔イラストタオルも紹介され、飯尾はロケに訪れたロンドンブーツ1号2号の田村淳、狩野英孝、アンタッチャブルの山崎弘也に「3人が移籍したらすぐ載るよ」と話し笑いを誘い、淳も「入りたいよね」と本音をのぞかせた。
芸人たち一同が驚いたのがギャラ配分であろう。浅井企画は、タレント7、事務所3という取り分である。これは業界内においてもかなり良い水準である。さらに新人芸人の場合は、生活が厳しい点を考慮しタレント9、事務所1といった配慮もしてくれるという。
アットホームな雰囲気に加えて、ギャラ配分も良いとなれば、芸人の立場からすればかなり羨ましい事務所ではないだろうか。(文=相川ナロウ)