1日に放送されたNHK大河ドラマ「いだてん」で、現在活動自粛中の「チュートリアル」徳井義実の見せた熱演がネットを中心に話題となっている。
所得税の申告漏れを国税局に指摘されていた事実が10月に報じられて以降、次々とレギュラー番組の降板が続く徳井。だがネット上では徳井に好意的な声も多く、徳井が降板した番組が放送されるたびに早期の復帰を望む意見がネットにあふれているのも事実だ。世間の声を支えにして、しっかりと反省の態度を示したうえで来年復帰、といったプランもあり得るのではないだろうか。
いだてんで徳井は、1964年の東京五輪で日本女子バレーボール監督として金メダルを獲得した大松博文監督を演じている。NHKは徳井の活動自粛を受けて「再編集しながら放送する」とコメントしているものの、ドラマの重要人物である大松監督を全カットするのはシナリオ上難しかったようで、徳井の熱演が放送されるかたちとなった。ネット上には放送を見た視聴者からも「これはカット出来んわ」「徳井はずすのムリなわけだわ」など、NHKの“徳井放送”の選択に理解を示す声があふれた。
また、いだてんと同日にNHK BS1で放送された「球辞苑」では、“編集長”としてMCを担当していた徳井に代わり“記者”役だった「ナイツ」塙宣之が新MCに就任。急遽決まった番組初の生放送で、塙は就任の挨拶で「シンコク」「ゼイ」「漏れなく」といった徳井の税金申告漏れを連想させるフレーズを多用し、不在の“編集長”をイジり倒した。
ここで視聴者が拒否反応を示したのであれば徳井だけでなく塙の立場も危うくなるところだが、ネットでは「徳井ネタぶっこみすぎw」といった塙のイジりの面白さを絶賛するファンが続出。さらには、「徳井いない球辞苑は悲しいです」「徳井が居なくて面白さ半減」と、新体制1回目にしてすでに徳井不在を嘆く声も少なくなかった。
“想像を絶するルーズさ”で今回の騒動を起こしてしまった徳井だが、昨年国税局から指摘された時点で修正申告をして納税済み。言わば“すでに罪を償った”わけだ。ファンもカムバックを期待していることは間違いない。“罪を憎んで人を憎まず”ではないが、早期の復活もあってもいいのではないだろうか。