12日に放送されたバラエティー特番「小泉孝太郎&ムロツヨシ 自由気ままに2人旅(フジテレビ系)」が番組平均視聴率10.0%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録したことがわかった。
テレビ離れが進んでいると言われているなかで、俳優のムロツヨシと小泉孝太郎のいわば“本業ではない”ロケ旅挑戦にもかかわらず2ケタ視聴率は快挙。その立役者は俳優業だけでなく芸人顔負けのトーク力で人気を集めるムロツヨシだろう。老若男女に好かれるムロツヨシ・ブランドの強さを、ロケ番組でも示すかたちとなった。
同番組では小泉とムロが北海道と京都を舞台に2人旅を敢行。知床の自然を満喫する際には感動が伝わりやすいはっきりとしたリアクション、京都ではイケメン俳優・小泉の気になる恋愛・結婚観を引き出すなど、番組の山場づくりに貢献したムロ。ネットでは早くも続編を希望する声が続出し、フジテレビの名物特番になる可能性もでてきた。
イケメンや個性派などがひしめく俳優業界において、近年安定して高い人気を誇るムロ。その背景には、世間が応援したくなる“サクセスストーリー”があるという。4歳の時に両親が離婚し、祖父母や親戚に育てられた幼少期。そんなナイーブな時期を支えてくれた祖父母には大きな恩義を感じているというのはファンのあいだで有名なエピソードだ。
また、本名を非公開にしているのは、新たな人生を送っている母親に自身の存在を知らせることで迷惑をかけたくないからだと言われている。明るいキャラクターに隠されている半生にもファンは心打たれているのである。
来年3月には主演ドラマ「総務部長はトランスジェンダー(NHK総合)」がひかえているムロ。繊細な役柄だが、多様な経験をしてきたムロであれば、きっと多くの視聴者の支持を得ることだろう。