岸井ゆきの「報われない女」悲哀の演技は“2代目木村多江”!出演映画が右肩上がりで社会現象に

編集部

 今年で11回目を迎えた「TAMA映画賞」の授賞式が17日、都内で行われた。その中で「最優秀新進女優賞」を受賞したのは、4月に公開された映画「愛がなんだ」で主演を務めた女優の岸井ゆきのだった。昨年からドラマに映画にと次々と話題作に出演し一躍注目株となった岸井。愛がなんだで魅せた“報われない女の子”の演技があまりにも自然すぎたことでも、公開当時から大きな話題を集めていた。

 授賞式に登壇した岸井は、絶賛された主人公・テルコの演技について「自分がどうやって役にアプローチしていたか思い出せないんです」と告白。さらに「自分自身がテルコだったんだなと思います」と、役作りするのではなく役になりきる“憑依型女優”として自然体な演技の秘訣を明かした。さらに今後についても、「岸井ゆきのはいいぞ、と思っていただけるよう誠実にやっていきたい」など、来年以降に向けてさらなる飛躍を誓っていた。

 同作は岸井演じるOLのテルコを中心に“報われない恋”の連鎖を描いた作品。「身に覚えのあるシーンばかり」とネット上で話題となり、公開以降上映館が次々と増えていったという。さらに5月には、映画の感想を語り合いたくてたまらないファンのためにテアトル新宿で「『愛がなんだ』をひたすら語る夜」と題した“映画上映なしで作品を語り尽くす”トークイベントまで開催。まさに岸井の演技が社会現象を引き起こしたのだった。

 そんな岸井は2018年には、NHKの連続テレビ小説「まんぷく」に出演。当時26歳だった岸井が初登場時に“14歳”だった少女香田タカを好演。視聴者からも「14歳に見える!」と好評だったと語る。さらに作中でタカが20代半ば・30代後半と成長していっても、それぞれの年齢を見事に演じ演技の幅の広さを世に知らしめて大きな話題となった。

 観客の女性すべてを“報われない恋”を続ける主人公に感情移入させてしまうほどの演技力は、今後さらに磨きがかかっていくだろう。人間味あふれる作品が多くの共感を呼ぶ昨今、木村多江のような悲哀を演じきれる女優は非常に重宝される。それだけに、若手実力者の岸井が、来年以降どんな役柄に“憑依”して、自然すぎる姿を披露してくれるのか期待が高まっていくばかりだ。

 次なる岸井の活躍の場が、今から待ちきれない。

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