今秋、史上初の日本開催となったラグビー・ワールドカップが大きな注目を集めたが、競馬のワールドカップといえば今月、東京競馬場で行われるジャパンカップ(G1)だ。
「世界に通用する強い馬づくり」を合言葉に1981年に設立。ジャパンカップの誕生が日本競馬の世界挑戦への大いなる一歩であったと述べても決して過言ではない。
それから39年。今年は今の競馬界を代表するアーモンドアイのドバイに、香港、イギリス、オーストラリアと日本馬が世界各国のG1を5勝。「世界に通用する強い馬づくり」は、数多くのホースマンたちの研鑽によって成し遂げられたと述べても過言ではないだろう。
その一方で、その役割を終えようとしているのが、ジャパンカップだ。
「ジャパンカップは1981年の創設から毎年、海外と日本の一流馬がしのぎを削ってきた日本を代表する国際レースでしたが、近年は外国馬の出走が減少し、今年ついにゼロになりました。
その最大の理由は、外国馬では日本のジャパンカップを勝てないから。実際に外国馬は2006年の勝利を最後に13連敗中。近年では上位を賑わすことさえ難しい状況が続いています」(記者)