佐野史郎事故でも日テレが「笑ってはいけない」を続けざるを得ない理由

編集部
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 年度末の恒例番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の「絶対に笑ってはいけない」シリーズの収録において、俳優の佐野史郎が腰の骨を折る大怪我を負ったことがわかった。
 
「笑ってはいけない」シリーズは大晦日に夕方から日付をまたいで放送される6時間ほどの長時間の年越し特番番組。『NHK紅白歌合戦』の裏番組として2006年の初回放送時から、視聴率首位をキープしている人気番組である。「紅白」に視聴率で肉薄するばかりでなく、それまでの大晦日の民放のメインコンテンツであった格闘技も終了に追い込んだ。
 
 ただ、近年は視聴率はジリ貧であり、昨年度の2018年度放送の「絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!」では、平均視聴率(ビデオリサーチ調べ・関東地区平均)がはじめて15%を割り込んだ。ダウンタウンの松本人志は準備時間や収録時間の長さなどを理由に、番組をやめたがっているとも言われるが、日テレ的には「笑ってはいけない」を継続しなければいけない事情があるとも言える。
 
「大晦日のテレビ番組は習慣的な視聴が定着していると言えます。『紅白』などはその典型例と言えるでしょう。チャンネルを一度変えられてしまうと、なかなか視聴者は戻ってこない。新しい企画を立ち上げたとして、それが視聴率につながるかは未知数です。『笑ってはいけない』の習慣的な視聴者離れが怖い本音が日本テレビ的にはあるといえるでしょう」(放送作家)
 
 ダウンタウンがお笑いにおいて天下を取ったのは誰もが文句のない意見であろう。ただ、その天下が、最強ゆえに続いているのではなく、次の世代やコンテンツが育っていないのが実情といえる。松本の冷めた発言の背景にはそうした事情がありそうだ。(文=相川ナロウ)

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