ロックバンド「SEKAI NO OWARI」のFukaseは27日、自身のInstagramを更新し、メンバーとともにハロウィンのコスプレ姿を公開。Fukaseは現在公開中の人気映画「ジョーカー」の主人公・ジョーカー風のピエロメイクを披露した。だが、“ハロウィンにコスプレ”、しかも“話題作・ジョーカー”というチョイスは、ロックを生み出すミュージシャンにしてはミーハーすぎて拍子抜けな感が無いだろうか。
「ハロウィンやろっかな〜」という軽いノリで始まったという今回のコスプレ。FukaseはバンドメンバーのNakajin、DJ LOVEとともに、アメコミや洋画に出てくる悪役キャラクターの姿に扮した。その気合の入ったメイクは、唯一コスプレをしなかったメンバーのSaoriが、インスタで「ガチか」とツッコむほどの出来栄えだった。
当然、ファンからは「fukaseジョーカー素敵!」「深瀬さん、何をやってもカッコイイです」といった声が集まったのだが、コスプレのチョイスが少々ありきたりな印象を受けるのも事実だろう。ジョーカーは今月4日に公開され大きな話題となっている、まさに“旬まっただなか”の作品なだけに、同じコスプレは渋谷のハロウィンイベントの雑踏でも何人も見つけられるに違いない。
同じミュージシャンでは、「L’Arc〜en〜Ciel」のボーカル・hydeが、毎年少し外したコスプレを披露している。昨年はステージで映画「アリス・イン・ワンダーランド」のマッドハッターに、一昨年も漫画「HUNTER×HUNTER」のキャラクター・クロロ=ルシルフルになりきり、ファンを大いに沸かせていた。
王道を貫くスタイルも大切だが、今まさに人気絶頂の作品をチョイスすると周囲に埋もれてしまうのは、ミュージシャンとしては避けたいことではないだろうか。せっかく気合の入ったコスプレを見せてくれたのであれば、ファンも「マニアックなチョイス!さすがFukase!」と思えたほうが嬉しいだろう。
ぜひとも来年は、“夏に流行った東京五輪のコスプレ”などとならないよう、今から祈りたい。