TBS「アニメリコ」枠などで今月スタートした深夜アニメ『星合の空』のエンディングアニメーションの振り付けが、既存の「踊ってみた」動画と酷似していると指摘された“パクリ騒動”。踊り手で振付師でもあるめろちん氏が24日、自身のTwitterで「TBS制作様より振付を使用したと謝罪のご連絡をいただきました」と報告した。
同作の原作・監督・脚本を務めるのは、『ガンダム』シリーズに携わってきたことで知られる元サンライズの赤根和樹氏。原作のないオリジナル作品にこだわり、これまで3本のオリジナルアニメ
の原作・監督を務めている。
そんな赤根氏の最新作として注目されている『星合の空』だが、エンディングでは中学生のキャラたちが次々と登場し、テーマ曲に合わせてダンスを踊っている。しかし、この振り付けがめろちん氏の「踊ってみた」動画と「そっくり」だと話題になり、めろちん氏は23日に比較動画を投稿。
翌24日には「今回の件、TBS制作様より振付を使用したと謝罪のご連絡をいただきました。一部はまだ調査中とのことです。今後については弁護士を通し対応させていただき、詳しい経緯などわかりましたらご報告をさせていただきます。お騒がせして申し訳ございません。」と報告した。
さらに、踊り手の七河みこ氏も「アニメのEDに私も恐らく使われてしまっています…」「無断です」と同様に比較動画を投稿。その後、「TBS制作の方から謝罪していただきました。今後どう対応して行くかまだ気持ちがまとまらず落ち着いてまた考えます…お騒がせしてしまってすみません。」と困惑している様子を綴った。
「一見して動画をトレースしたのは明白ですが、今後、争った場合、振り付けの類似性は認められても依拠性の証明が難しい。振り付けの著作権の曖昧さについては、これまで多くの振付師が泣き寝入りしてきました」(記者)