このところテレビに出ずっぱりなのがりんごちゃんだろう。当初は、『ウチのガヤがすみません! 』『嵐にしやがれ』『しゃべくり007』(ともに日本テレビ系)に出演する日テレ専属芸人といった位置づけであったが、最近では他局の出演も増えている。
りんごちゃんは、見た目に対してギャップのある野太い声で見せる吉幾三や、武田鉄矢といったものまねがレパートリーである。ただ「大学生のカラオケ芸レベル」「HOUND DOGの大友康平は特に似ていない」といった不満の声があるのも確かである。
りんごちゃんは性別不詳とされているが、実際はニューハーフである。はるな愛をはじめオネエ系タレントは、もともとショーパブで活躍していた人間も多く即戦力としてスカウトされやすい。ただキャラやネタが固定されてしまう分、飽きられるのが早いのも事実である。
それでも、りんごちゃんが露出を増やしまくり、日テレばかりではなく、いまや民放各局での「ゴリ押し」状態となっているのにはどういった理由があるのだろうか。
「やはり、年度末の『NHK紅白歌合戦』出場を狙っているといえますね。紅白には、ミュージシャンのほかにも、その年にブレークを果たしたお笑い芸人が、応援のポジションで登場するのが恒例となっています。りんごちゃんならば、得意の歌ネタがありますから、武田鉄矢や吉幾三ほか、演歌、歌謡曲系の大御所とのコラボも期待されます。
視聴率アップの目玉ともなるでしょうから、制作側としてもりんごちゃんは欲しいところではないでしょうか。もちろん実際に出場すれば、お正月以降は紅白出演エピソードで民放各局へ出演できます」(業界関係者)
「NHK紅白歌合戦」は例年ならば司会者発表は11月初旬、出場者は11月下旬から12月上旬までに発表される。そこでは、審査員やゲスト人選も話題となるだけに、りんごちゃんの「紅白シフト」に注目が集まりそうだ。(文=相川ナロウ)