1日深夜放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)において、TKO木下隆行の暴行騒動がイジられた。
番組冒頭、太田光は「ダメだろ木下。ペットボトル投げちゃ。『乱暴なせんとくん』って言われちゃどうしようもないよ」と、木下の出身地の奈良県の“ゆるキャラ”であるせんとくんになぞらえて笑いを誘っていた。
これには田中裕二も「昔から知り合いだけど」と、苦笑気味だった。TKOは、芸歴的にはナインティナインやよゐこなどとほぼ同期であり、1990年代はじめから活躍してきている。東京進出を何度も試みて失敗を重ねてきた歴史がある。それゆえに、前の所属事務所からの一方的な独立騒動によって、芸人として干された時期もある爆笑問題としては、同じような立場である彼らに対して、ある種の親近感を感じているのだろう。
太田は「芸人同士の先輩後輩の喧嘩なんていくらでもあるわけだから、それを人間としてどうかなんて、木下なんてロクなやつじゃない。芸人なんてそんな奴ばかりだからさ。内輪の揉め事だろ」と話し、騒動が大きくなりすぎている様子を憂慮していた。太田は吉本興業の闇営業騒動についても、雨上がり決死隊の宮迫博之が過剰に責められていることに「宮迫がバカだったでいいじゃないか」と持論を述べていた。
さらに、相方の木本武宏の名前も太田は出し「あいつも性格悪くてしょうがないんだから」と、とばっちり同然の毒舌を向け、田中が「真面目だからあいつは」とフォローしていた。
この日は太田はAマッソの差別発言騒動にも言及し、擁護のスタンスを見せていた。芸人の世界はきわめて特殊であり、それしかできないからこの仕事を選んだ自負が太田の中にはあるのだろう。(文=相川ナロウ)